【SOMMER CABLE】ヨーロッパの定番シールドケーブルが日本で本格始動!!~SPIRIT編~

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 前回はSOMMER CABLEのメーカーについて紹介をしました。

livecable.hatenablog.com

 

今回はSOMMERCABLEのシールドケーブ、SPIRITにスポットを当てて紹介していきます。

 

SPIRIT

 

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SPIRIT (スピリット)

SOMMER CABLEの楽器ケーブルのスタンダードモデルです。

 

スタンダードモデルとは言えどさすがハイエンドケーブルと謳っているだけはあり、

ヨーロッパのスタジオミュージシャンからのリクエストが最も多いハイクオリティなケーブルです。

 

 

内部構成

特徴としては0,50㎟の極太芯線や高密度逆方向巻ダブルスパイラルシールド、錫メッキ加工に加えシールド率が100%なことなどが挙げられます。

 

半導体カーボンシールドやPE絶縁、巻きスパイラルシールドは最近のシールドケーブルでは定番になりつつありますが錫メッキが施されたシールドケーブルはまだそれほど見かけません。

錫メッキを施すことにより導体の銅の酸化を防ぎ劣化に強くなるためケーブルの長寿命にも繋がります。

 

また芯線が0,50㎟という太さにも関わらず、ケーブル自体はSOMMER CABLEの大きな特徴でもある非常に柔らかく取り回しの良いものになっています。

 

 

サウンドキャラクター 

 

原音のニュアンスを忠実に再現するこのモデル、

 

出音の特徴としては非常に音の密度が高いように感じます。

 

一本一本の弦の音が太くしっかり出てくれる印象があり

 

ワイドレンジに全帯域が出るというよりかは中域~高域にかけてがプッシュされてしっかり前に飛んでくれます。

 

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これはストラトキャスターをSPIRITで繋ぎ クリーントーンで鳴らした時の音の周波数帯域を表したグラフです。

 

300Hz辺りの音の「太さ」に影響する帯域周辺から4KHzあたりの「音抜け」に影響してくる帯域周辺がしっかり持ち上げられているのがわかります。

 

 高音域だけが主張しすぎるとキンキンした耳の痛い音になりがちですがこのケーブルは

 中低音から中音域を頂点に高音域までがバランス良く整えられているため音の太さと音抜けの両立がされています。

 

 

切れ味鋭いソリッドな音

 

リードギターのリフや曲のテーマのフレーズ、またはギターソロの時にガツっとしたニュアンスをつけたいと思うときはありませんか?

 

 

SPIRITのもう一つの特徴にソリッドで切れ味のいい音が挙げられます。

 

上のグラフを見てもわかる通り低音域はそれほど特別持ち上げられてはいません。

 

 

先ほども述べた通りSPIRITは中低音から高音域が特徴的なケーブルのため

 

必要以上の低音は主張されません。

 

そうすることにより低音のもたついた嫌な部分が出てこず中音域から高音域にかけての切れ味の鋭い音が前面に現れます。

 

 もちろん右手のニュアンスで柔らかい音を表現することもできますし、ジャキジャキ弾いた時には攻撃的なソリッドな音を表現することも可能です。

 

 

この切れ味の良い音が力を発揮するのは主にチョーキングや単音のカッティングの時ではないかと思います。

 

曲のリフやギターソロがなかなか思い通りのニュアンスが出ない、アンプやエフェクターの設定を変えてもなかなかしっくりこないと感じている方はぜひ一度SPIRITを試してみてください。

 

 

 まとめ

 

SPIRITはジャンル分けするならばロック向きのケーブルかと思います。

 

その理由として歪みの乗りが非常に良いことです。

 

 歪みを足すことで更にエッジの効いた音を出すこともできますし、しっかり埋もれずに強調したい音を届けることができます。

 

音の太さや音抜けの面を考えるとギターボーカルなどのバッキングギターがいるバンドの

リードギターの人によく合うケーブルなのではないかと思います。

 

もちろん歯切れのよいバッキングを好むギターの人にも合いますし、低音のもたつきが気になるベースの方にもおすすめです。

 

 

 

今の機材環境にしっくりきていない、更に音質を良いものにしたいと考えているあなた

 

ギターやエフェクターを変えてみる他に、シールドケーブルを変えてみるということを選択肢にいれてみてはいかがでしょうか?