【SOMMER CABLE】ヨーロッパの定番シールドケーブルが日本で本格始動!!~COLONEL INCREDIBLE編~

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前回はSOMMER CABLEのSPIRIT XXLについて紹介をしました。

livecable.hatenablog.com

 

今回はSOMMERCABLEのシールドケーブル、COLONEL INCREDIBLEにスポットを当てて紹介していきます。

 

COLONEL INCREDIBLE

 

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COLONEL INCREDIBLE(コロネル インクレディブル)

このシールドケーブルは過酷な環境下で使用されてもトラブルが起きないよう信用性を高めると共に、技術的に最適化された2ワイヤー式(ツイストペア)を採用することにより非常にスムーズな周波数特性を示すモダンなサウンドのハイエンドケーブルです。

 

 

内部構造

このシールドケーブルはSOMMER CABLEの他のシールドケーブルとは作りが大きく違います。 

通常シールドケーブルと言えば芯線が一本ありその周りにシールド線が巻かれているのが一般的ですが

実はこのケーブルは0.35㎟の芯線が二本撚り合わせて入っておりそのうちの一本に錫メッキの編組シールドが巻かれています。

このように二本の芯線を撚り合わせた構造のケーブルをツイストペアケーブルと呼ぶのですが、

この構造にすることにより二本の芯線から発生するノイズが互いに打ち消し合うため非常に低ノイズに信号を伝達できます。

 

芯線の周りには二本の補強用のナイロンケーブルが入っているため頑丈な作りになっていますがSOMMER CABLEの持ち味であるしなやかさと取り回しの良さも健在です。

 

 

サウンドキャラクター

 

COLONEL INCREDIBLEはツイストペア構造ということもあり非常にワイドレンジに音域をカバーしています。

 

またこのケーブルの凄いところはギターやベースから出力された出音にピークがあまり感じられないということです。

つまり低音域から高音域までを満遍なくバランス良く出力してくれます。

 

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これはストラトキャスターをCOLONEL INCREDIBLEに繋ぎクリーントーンで鳴らした時の音の周波数帯域を表したグラフです。

 

高音域もしっかり出ている上に低音域は前回紹介したパワフルなサウンドが持ち味のSPIRIT XXLよりも更に出ています。

 

COLONEL INCREDIBLEの低音域は広がっていくような音ではなく、引き締まった芯のあるタイトなローの出音になっています。

切れ味鋭いサウンドは備えつつ、芯のあるタイトな低音域が出る絶妙にバランスの取れたケーブルになっています。

 

 

 

綺麗に整ったサウンドと立ち上がりの早さ

 

SPIRITシリーズと比べればCOLONEL INCREDIBLEは少し落ち着いた雰囲気があります。

というのもこのケーブルを試奏して頂いた多くの方が「良質なコンプがかかったような綺麗にまとまった出音の印象」という感想を仰っていました。

主張がないという意味とはまた違い、弾き手のニュアンスの付け次第で音の押し引きを上手くコントロールできるケーブルです。

 

またこのケーブルの音の立ち上がりの早さも音のコントロールのしやすさに大きく影響しているように思います。

 

実際に試奏して頂かないとわかりづらい部分かとは思いますが、このケーブルの反応速度は群を抜いています。

 

通常低音と高音を比べて弾いてみると低音はコンマ何秒の違いですが遅れて聞こえがちです。

しかしこのケーブルで五弦ベースの五弦1フレットと一弦12フレットを弾き比べてもらっても低音の遅延は全く感じ取れず、どの弦のどのフレットを弾いても同じ速度で反応をしていました。

 

まとめ

COLONEL INCREDIBLEは非常にバランスの整った出音のため周りの楽器にとても良く馴染みます。

その上、弾き手のスタイルに合わせてニュアンスがつけやすいのでオールラウンドに使用して頂ける万能タイプです。

 

またタイトなリズムや休符を強く意識して音を表現しなくてはいけないベースの方にぜひ一度試して頂きたいです。

音の立ち上がりの良さにきっと驚かれると思います。

 

バンド内で自分の音が浮いてしまっている人や、ボーカルの声や他の楽器の音とぶつかってしまって悩んでいる人はぜひ一度COLONEL INCREDIBLEを試してみてください。